春を通して感じていた内面の変化は
一つの具体的なテーマに
繋がっていきました。
それが、「お披露目会」の
開催についての意思決定です。
今回私は、この構想をあえて
“数字”に落とし込み
現実的な視点で
再検討することにしました。
まず検討したのは開催地です。
東京か、大阪か。
ブランドの認知度、ターゲット層、発信力。
それぞれの観点から考えた結果
多くの方からは「東京」という
意見をいただきました。
私自身も、
その可能性は強く感じていました。
しかし同時に、
規模、演出、導線、費用といった
要素を具体化していくことで
理想と現実の間にあるギャップが
明確になっていきました。
ここで私の中に生まれたのは
「実現可能かどうか」ではなく
「今やるべきかどうか」
という判断軸でした。
さらに今回の試算から得た大きな気づきは
「見せること」と「積み上げること」は
全く異なる戦略であるという点です。
単発のイベントは強いインパクトを持ちますが、ブランドの本質的な価値は、
日々の積み重ねによって形成されていきます。
そこで私は、
「一気に見せるリスタート」ではなく
「積み上げていくリスタート」
を選択しました。
これまでの私は、即断即決で行動し
ご縁に導かれながら前に進んできました。
しかし還暦を迎えた現在は
あえてスピードを緩め
プロセスそのものを
見直すフェーズに入っています。
焦らず、無理をせず
それでも前進を止めない。
このバランスの中で、
持続可能なブランドの在り方を
構築していきたいと考えています。
今回の意思決定は単なる延期ではなく
「どのように進むか」
「何を優先するか」
という軸を再定義するプロセスでもありました。
行動することだけが前進ではなく
立ち止まり、見直すこともまた
重要な戦略です。
この経験が、今後のブランド構築において
一つの基盤になると感じています。
――つづく