TOSHIMI物語 Part21 ――春の感じ方が、今年は少し変わりました――

TOSHIMI T

春の空気に触れる中で
自分の中に少しずつ変化が生まれていることを感じていました。

これまで私は

常に「次に何をするか」「どう動くか」を考えながら過ごしてきました。
けれど今回、

「家族ファースト」という選択をしたことで
その思考の在り方にも変化が生まれてきたように感じています。

時間ができたある日
阪神電車に乗り、「香櫨園駅」へ向かいました。

昨年から決めていた、夙川エリアでのお花見です。

川沿いに続く美しい桜並木と
ゆったりと流れる時間。

そこには、「桜」以外に

特別な何かがあるわけではありません。
けれど、だからこそ感じられる穏やかさがありました。

以前の私であれば、こうした時間の中でも

どこか仕事のことを考えていたと思います。

しかし今回は、
ただその場に身を置き

目の前の景色を受け取ることができました。


その数日後には

東京でも桜に触れる機会がありました。

急遽予約したお花見クルーズでは
目黒川沿いに広がる桜並木や

水面に浮かぶ花びらを眺めながら
長く付き合いのある友人家族と

穏やかな時間を過ごしました。

同じ「桜」という景色であっても
自分の状態によって、その見え方や感じ方は

大きく変わるものだと実感しました。


これまでは、どこにいても仕事モードが抜けず
“楽しむこと”にもどこか力が入っていたように思います。

しかし今回は、
その時間をそのまま味わうことができました。


春の感じ方が変わったという実感は
単なる季節の変化ではなく

「何を優先するのか」
「どのように時間を使うのか」

という選択の結果なのかもしれません。


そしてこの変化は、
止まっていたと感じていた自分の中の時間にも
静かに影響を与え始めています。

これまで構想してきた「お披露目会」についても
改めて見つめ直し、

再定義していく流れが自然と生まれてきました。

行動だけが前進ではなく
立ち止まることで見えるものもある。

そのことを、

今回の春が教えてくれたように感じています。

――つづく