TOSHIMI物語 – Part13 ──ギネスに挑戦しようとしたこと──

TOSHIMI T

この物語は
OBBIJIN奮闘記」「KIWAKA物語」を経て
私が“第二の挑戦”として歩み始めた
【TOSHIMI】というブランドの記録です。

今回は、
iTOP™の価値をどう世に届けるかを考える中で
「ギネス世界記録」という発想に辿り着いた背景と
そこに立ちはだかった現実についてお話しします。


1.価値は、上から下へと伝わるもの

KIWAKAで誕生した、
唯一無二のエレガントなファスナー引き手「iTOP™」。

それをTOSHIMIでジュエリーとして昇華させたのは、
その価値を決して安易に表現したくなかったからでした。

私は、価値というものは
「上から下へと、少しずつ伝わっていくもの」
だと考えています。

本物として生まれたものが
時間をかけて人の目に触れ
やがて形を変えながら、静かに広がっていく。

だからこそ、
最初の一段目は決して妥協してはいけない。
そう思っています。


2.自分に課した、より高いハードル

しかしそれは同時に、
自分自身により高いハードルを課すことでもありました。

iTOP™をラグジュアリーな存在として位置づけるなら、
クオリティも、世界観も、伝え方も、
すべてを同じ水準に引き上げなければなりません。

そのとき、自然と浮かび上がってきたのが
この問いでした。

「それを本当に必要としてくれる人は、何処にいるのか。」


3.見えなかった“届け先”

正直に言えば
当時の私の身近な環境には
その答えはまだ見えていませんでした。

SNSで上手に発信されている方もいらっしゃいます。
資金面では、クラウドファンディングを
活用されている方も多くいらっしゃいます。

けれど、リアルであれSNSであれ、
「話題性」がなければ発信力はどうしても弱くなってしまう。

私はそこに、
ひとつの課題を感じていました。


4.ギネス世界記録という発想

そこで辿り着いたのが、
iTOP™でギネス世界記録に挑戦できないだろうか、
という発想でした。

もし「世界一」として認定されれば、
話題性をもってメディアに
取り上げてもらえるかもしれない。

認知のきっかけになる可能性がある。
そう考え、私は申請を行いました。


5.一筋の光と、その先にあった現実

約三か月後、
日本の担当者様から届いたメールには、
前向きな言葉が綴られていました。

・新しい記録カテゴリーとして
 認められる可能性があること
・さらに検討を進める意思があるなら
 詳細を詰めていきたいということ

希望が見えた瞬間でした。

しかしその先に示されていたのは、
約200万円という申請・認定費用。

ここでもまた、
「お金の壁」が立ちはだかりました。


6.選べなかった答え

これ以上の借り入れは避けたい。
個人として使える資金には限界がある。

このギネス挑戦のために
再びクラウドファンディングを行うべきなのか。

それとも、
まったく別の道を探すべきなのか。

私はこの時点では、
まだ答えを出すことができずにいました。

――つづく。