【ブランド立ち上げを支えた「お金の動かし方」Vol.2:補助金】

TOSHIMI T

補助金との出会いと、採択までの道のり

【KIWAKA物語|Part7再投稿版】
「やっと終わらせた。やっと始められた。」にも登場した
**“補助金”**について、

今回は私の実体験をもとにお話しします。


■ 補助金との出会い ——

「まず、これを狙おう」と思った制度

私が最初に活用を目指したのは
小規模事業者持続化補助金という制度でした。

この補助金は、小規模事業者が

  • 販路開拓

  • 業務効率化

  • 制度変更への対応

などに取り組むための費用の一部を補助してくれます。

ウェブサイト制作、広告、展示会出展など、
ブランド発信に不可欠な費用を支援してくれる制度として、
私は強く魅力を感じていました。


■ しかし…専門用語の壁に心が折れそうに

当時の私は補助金の知識がゼロ。

募集要項を開いた瞬間、飛び込んでくるのは
何十ページにもわたる専門用語だらけの文章

正直、読むだけで数日。
「理解できなければ申請もできない…」
そう思った私は、

思い切って地元の商工会議所へ飛び込みました。


■ 人の温かさに救われた ——

“運命の出会い”

受付で「補助金に応募したい」と伝えると、

最初の担当者からは「HPの募集要項を読んでください」

と、冷たい一言。思わず

「読んでも理解できないから来たんです!」

と声を荒げてしまったほどです。

そのとき、

後ろで聞いていた別の職員の方が声をかけてくれました。

その方は、申請の流れを一から丁寧に説明し
後日、書類作成も何度も指導して下さいました。

その方は、
後に支部長に昇格されるほどの、有能で温かい方でした。


■ そして迎えた——採択

1度目の挑戦は不採択。

しかし、あの職員の方の励ましと指導に支えられ
2度目の挑戦で無事採択されました。

その補助金でKIWAKAブランドの公式ウェブサイト

制作することができ、
ブランドの世界観を伝える第一歩が大きく前進しました。

さらに後年、

来月公開予定の『TOSHIMI物語』にも登場しますが、
コロナ禍には

小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉

にも挑戦し、こちらも採択いただきました。


■ 振り返り ——

一歩踏み出す勇気がご縁をもたらす

これまで多様な支援制度に挑戦してきた経験の中で
私が強く実感していることがあります。

モノづくりの経験すらなかった私が
ブランドを立ち上げ、事業を継続できた背景には——

制度の活用とそこに関わってくださった“人”の支え

があったという事実です。

補助金は確かに心強い仕組みです。
しかし、採択までの道のりを振り返ると
書類作成の指導や、

制度の理解を助けてくださった方々の存在が
結果に大きく影響していたことは間違いありません。

「分からないから」と距離を置くのではなく
理解しようと動き出すこと が、新たなご縁を生み
そのご縁が 制度を“使いこなす力” へと繋がっていきます。

実際、私自身も一歩踏み出したことで
専門的な知識を持つ方々と出会い
補助金を適切に活用できる環境が整っていきました。

お金は事業において重要な要素です。
しかし、制度を最大限に活かすためには
人との巡り合わせや支えが不可欠である ——
これは、私自身の経験から得た大きな学びです。

補助金の挑戦を通じて、私はこの

“人的資源の価値”を強く認識するようになりました。