【KIWAKA物語|Part7再投稿版】
「やっと終わらせた。やっと始められた。」にも登場した
**“補助金”**について、
今回は私の実体験をもとにお話しします。
私が最初に活用を目指したのは
小規模事業者持続化補助金という制度でした。
この補助金は、小規模事業者が
販路開拓
業務効率化
制度変更への対応
などに取り組むための費用の一部を補助してくれます。
ウェブサイト制作、広告、展示会出展など、
ブランド発信に不可欠な費用を支援してくれる制度として、
私は強く魅力を感じていました。
当時の私は補助金の知識がゼロ。
募集要項を開いた瞬間、飛び込んでくるのは
何十ページにもわたる専門用語だらけの文章。
正直、読むだけで数日。
「理解できなければ申請もできない…」
そう思った私は、
思い切って地元の商工会議所へ飛び込みました。
受付で「補助金に応募したい」と伝えると、
最初の担当者からは「HPの募集要項を読んでください」
と、冷たい一言。思わず
「読んでも理解できないから来たんです!」
と声を荒げてしまったほどです。
そのとき、
後ろで聞いていた別の職員の方が声をかけてくれました。
その方は、申請の流れを一から丁寧に説明し
後日、書類作成も何度も指導して下さいました。
その方は、
後に支部長に昇格されるほどの、有能で温かい方でした。
1度目の挑戦は不採択。
しかし、あの職員の方の励ましと指導に支えられ
2度目の挑戦で無事採択されました。
その補助金でKIWAKAブランドの公式ウェブサイトを
制作することができ、
ブランドの世界観を伝える第一歩が大きく前進しました。
さらに後年、
来月公開予定の『TOSHIMI物語』にも登場しますが、
コロナ禍には
小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉
にも挑戦し、こちらも採択いただきました。
これまで多様な支援制度に挑戦してきた経験の中で
私が強く実感していることがあります。
モノづくりの経験すらなかった私が
ブランドを立ち上げ、事業を継続できた背景には——
制度の活用とそこに関わってくださった“人”の支え
があったという事実です。
補助金は確かに心強い仕組みです。
しかし、採択までの道のりを振り返ると
書類作成の指導や、
制度の理解を助けてくださった方々の存在が
結果に大きく影響していたことは間違いありません。
「分からないから」と距離を置くのではなく
理解しようと動き出すこと が、新たなご縁を生み
そのご縁が 制度を“使いこなす力” へと繋がっていきます。
実際、私自身も一歩踏み出したことで
専門的な知識を持つ方々と出会い
補助金を適切に活用できる環境が整っていきました。
お金は事業において重要な要素です。
しかし、制度を最大限に活かすためには
人との巡り合わせや支えが不可欠である ——
これは、私自身の経験から得た大きな学びです。
補助金の挑戦を通じて、私はこの
“人的資源の価値”を強く認識するようになりました。