この物語は、
「OBBIJIN奮闘記」「KIWAKA物語」を経て
私が“第二の挑戦”として歩み始めた
【TOSHIMI】というブランドの記録です。
今回は、
iTOP™の価値をどう世に届けるかを考える中で
「ギネス世界記録」という発想に辿り着いた背景と
そこに立ちはだかった現実についてお話しします。
KIWAKAで誕生した、
唯一無二のエレガントなファスナー引き手「iTOP™」。
それをTOSHIMIでジュエリーとして昇華させたのは、
その価値を決して安易に表現したくなかったからでした。
私は、価値というものは
「上から下へと、少しずつ伝わっていくもの」
だと考えています。
本物として生まれたものが
時間をかけて人の目に触れ
やがて形を変えながら、静かに広がっていく。
だからこそ、
最初の一段目は決して妥協してはいけない。
そう思っています。
しかしそれは同時に、
自分自身により高いハードルを課すことでもありました。
iTOP™をラグジュアリーな存在として位置づけるなら、
クオリティも、世界観も、伝え方も、
すべてを同じ水準に引き上げなければなりません。
そのとき、自然と浮かび上がってきたのが
この問いでした。
「それを本当に必要としてくれる人は、何処にいるのか。」
正直に言えば
当時の私の身近な環境には
その答えはまだ見えていませんでした。
SNSで上手に発信されている方もいらっしゃいます。
資金面では、クラウドファンディングを
活用されている方も多くいらっしゃいます。
けれど、リアルであれSNSであれ、
「話題性」がなければ発信力はどうしても弱くなってしまう。
私はそこに、
ひとつの課題を感じていました。
そこで辿り着いたのが、
iTOP™でギネス世界記録に挑戦できないだろうか、
という発想でした。
もし「世界一」として認定されれば、
話題性をもってメディアに
取り上げてもらえるかもしれない。
認知のきっかけになる可能性がある。
そう考え、私は申請を行いました。
約三か月後、
日本の担当者様から届いたメールには、
前向きな言葉が綴られていました。
・新しい記録カテゴリーとして
認められる可能性があること
・さらに検討を進める意思があるなら
詳細を詰めていきたいということ
希望が見えた瞬間でした。
しかしその先に示されていたのは、
約200万円という申請・認定費用。
ここでもまた、
「お金の壁」が立ちはだかりました。
これ以上の借り入れは避けたい。
個人として使える資金には限界がある。
このギネス挑戦のために
再びクラウドファンディングを行うべきなのか。
それとも、
まったく別の道を探すべきなのか。
私はこの時点では、
まだ答えを出すことができずにいました。
――つづく。