冬の夜って
一日の音が静まったあとに
心だけが少し遅れて動き出すことがある
布団に入る前
明かりを落とした部屋で
今日の出来事を思い返しながら
本音と向き合いたくなる時間
ちゃんと役割を果たしてきた
期待にも応えてきた
それは確かで
否定されるものじゃない
それでも心の奥で
私は本当に
自分の気持ちを選べているだろうかと
小さな声が揺れることがある
私のことだと思った
そう感じた瞬間があったなら
きっとその感覚は
今日突然生まれたものじゃない
ずっと胸の奥にあって
忙しさの中で
そっとしまわれてきたもの
未来を決めなくてもいい
正解を出さなくてもいい
ただ
心が少し震れる方向が
どこにあるのか
一瞬だけ立ち止まって感じてみる
そんな夜があってもいい
その静かな時間が
明日の表情を
ほんの少し
やわらかくしてくれるかもしれない
読んでいただきありがとうございます