TOSHIMI物語 – プロローグ

TOSHIMI T

前回お伝えしたように
今日から新たに【私の次の覚悟】──
「TOSHIMI物語」を綴っていきます。

ブランド構築の背景、コロナ禍での営業活動や挑戦

そしてこれから起きていく出来事まで。
私自身が実体験から得た

“リアルな学びの第二章”をお届けしていきます。

── TOSHIMIという名に込めた覚悟

私はこれまでnoteに
OBBIJIN奮闘記
KIWAKA物語
千里の道も一歩から
という三つの体験記を書いてきました。

アパレル業界の事務員から営業へ転身し、40歳で独立。
2014年、タイ人の友人の何気ない一言が

私を“ものづくり”という未知の世界へと導いていきました。

当時の私は、製造経験ゼロ。
ただ、人とのご縁の連鎖が、気づけば

故郷・和歌山で織られている金華山織に出会わせてくれ

そして初めてのブランド「KIWAKA」が誕生しました。

華やかな金華山織に一目惚れし
「貴婦人のような鞄をつくりたい」
という想いで進んだ先で、私は“壁”にもたくさんぶつかります。

強靭な生地に悩まされ続けた日々の中で生まれたのが

唯一無二のファスナー引手「iTOP™」。
特許・商標・意匠を備え、ブランドの象徴となる存在でした。

しかし、2017年の展示会では思いもよらぬ出来事に直面します。

(【KIWAKA物語|Part15再投稿版】に記しています。)

悔しさと苛立ちで、私は長く

「KIWAKA物語」を書けずにいたほどの衝撃でした。

けれど、その経験が私に
「同じ土俵で戦う必要はない」
という大切な気づきをくれました。

誰かと比べるのではなく
“自分にしかできない形で価値をつくる”。

その答えが「TOSHIMI」という名前でした。
2018年、自分の名をブランドに掲げるという選択は

覚悟そのものでした。

ファスナー引手をジュエリーに昇華させた

「サムライローズ」シリーズ。
しかし・・・
形になった喜びの直後にコロナ禍が訪れ

そこから再び動けなくなった時期もあります。

でも、不思議なもので、動けない時間にこそ
「私は本当は何を表現したいのか?」
という答えが静かに浮かび上がってきました。

そして2025年。50代最後の年を迎え

私はもう一度“自分の心に正直に生きる”決意をします。

TOSHIMIで届けたいのは
誰にも真似できない個の美しさ。

そして、もう一つ。
ファスナーの常識を変える。

開閉の道具として扱われてきたカジュアルなファスナーを
エレガントで遊び心のある“ジュエリー”へと引き上げたい。

その象徴が「iTOP™」。
私にとっては、大切なアイデンティティそのものです。

私はこの世界観を大切にしてくださる方

そして意匠を必要としてくださる方と
これから出会っていきたいと思っています。

この物語はまだ始まったばかり。
ここから「次の一章」が動き出します。

今、TOSHIMIから再び歩み出します。

引き続きよろしくお願いいたします。