いきなりですが――皆さんは「商工会議所」と聞いて
どんなイメージをお持ちでしょうか。
商工会議所とは、地域の商工業の改善と発展を目的として、
市町村を基盤に設立された会員制の民間経済団体です。
主な活動は、中小企業への経営支援、まちづくりや観光振興などの地域活性化、
そして国や自治体への政策提言。
地域のあらゆる業種・業態の商工業者で構成されており、
「地域の経済を元気にすること」を目指して活動しています。
私は、初めてのブランド「KIWAKA」を立ち上げる前、
西陣織の帯を使ったモノづくりを構想していました。
しかし、帯地を縫製してくれる鞄工場がなかなか見つからず、
自力では限界を感じていた時期がありました。
そんな時、思い切って大阪商工会議所に電話をしてみたのです。
「大阪府下の縫製工場が会員として登録されているかもしれない」――
そう考えたのがきっかけでした。
この時のエピソードは、note『OBBIJIN奮闘記 part3』にも
書いています。少し抜粋しますね。
↓
悩み抜いた末、藁にもすがる思いで
大阪商工会議所に電話をかけました。
電話口に出られたのが、後に何度もお世話になるY氏。
「袋物雑貨の縫製工場をご存じありませんか?」と尋ねると、
「大阪市内にはほとんど無いんですよね〜」と前置きされたあと、こう言われました。
「一度、商工会議所にお越しになりませんか?」
──これが、私の“本格的なモノづくり人生”の始まりだったのです。
当時の私は、「商工会議所=地方貢献している企業や団体の集まり」という印象を持っており、
一般の個人が相談に行くのは、どこか敷居の高い場所だと思っていました。
しかし、電話の向こうでY氏がかけてくださった
「一度お越しになりませんか?」という温かい言葉が、
私にとって大きな扉を開いてくれたのです。
↑
商工会議所には「エキスパートバンク」という制度があります。
中小企業支援の専門知識を持つ経営指導員が、
企業や個人事業主の悩みを丁寧にヒアリングし、
課題に応じた最適な専門家を紹介・派遣してくれる制度です。
大阪府の支援制度を活用しているため、費用は無料。
最長で5回まで専門家の派遣を受けることができます。
私もこの制度をフル活用し、計5回の派遣を受けました。
専門家の方々から学んだことは、今の私の活動の礎になっています。
制度が終了した後は、個人的に顧問契約を結ぶまでに至りました。
「専門家に相談したいけれど、どこへ行けばいいかわからない」
そんな時こそ、あなたの街の商工会議所の経営相談窓口を訪ねてみてください。
思いがけない出会いが、次の一歩を導いてくれるかもしれません。
👉 大阪商工会議所「エキスパート派遣制度」
https://www.osaka.cci.or.jp/Jigyou/expert/
また、私の原点とも言える商工会議所との出会いについては、こちらに詳しく記しています。
🪶 OBBIJIN奮闘記 part3